YOHEI OGAWA "Kindness to the Eyes"
FEB 03 - 25, 2024
この度、i GALLERY OSAKAは、小川洋平の個展「Kindness to the Eyes」を開催致します。
大阪では3年ぶり2度目の個展となります。
小川洋平の作品は、抽象的で単純ながらも情緒豊かな石造の建物、優雅にそびえ立つヤシの木、そして重みを感じる大きな石が見事にマージされ、自然そのものがキャンバスに映し出されたような開放感あふれる風景が広がります。また、未知の異次元の世界における荒涼と神秘が漂い、その雰囲気に触れることで観る者に心地よい感動をもたらします。
これらのインスピレーションは小川洋平のルーツからきており、昔は賑わっていたが衰退していく街を、彼の幼少時代の回想を通して見事に描き出しています。変えがたい現実への不安と同時に、愛に満ちた場所への深い愛情から生まれる未来への期待が見事に表現され、深い感動が込められています。さらに、サーファーでもある彼の作品には, 絶妙なタッチと繊細な色使いを通じて、 静岡の海や自然への深い愛憐や、自然との対話から生まれる愛情が見事に表現されています
世界情勢、政治的な緊張、能登半島地震、飛行機事故など、様々な出来事が日々報道され、人々の心に重い影を投げかけています。「Kindness to the Eyes」と題した今回の展示は、そのような現在の不安定な時世に対する感受性と思慮深いアプローチを反映し、鑑賞者に安らぎと癒しを提供することへの期待と、美の力を通じて心の癒しをもたらす願いが込められています。
本展では、新作の25点ほどのキャンバス作品を中心に、約30点ほどの瓶の作品、4点のNOTEWORKSとの共同立体作品がご覧いただけます。作品を鑑賞いただき、現実の荒波に揉まれる中で見失いがちな穏やかさと希望を取り戻す手助けとなれば幸いです。
「年始から悲しい事件、事故、震災などがあり目を覆いたくなるような事がテレビやSNSで毎日流れています。
この様な事実が終わる事は無いと思いますが、僕の作品を観て少し目を休ませて欲しいと思い、このタイトルにしました。」 - 小川 洋平