
Dsisuke Anayama
"塩梅 -ANBAI: The Parfect Balance-"
2026年1月17日 - 2月16日2025
i GALLERY OSAKA では、陶芸家・穴山大輔による個展「塩梅 − ANBAI −」を開催いたします。
千年以上の歴史を育んできた瀬戸という土地で活動を続ける穴山の作品には、素材そのものと向き合う時間の蓄積が、静かな緊張感として宿っています。
土の湿り気、釉薬の重なり、焼成のわずかな揺らぎ—
陶芸における微細な差異が作品の気配を決定づけることを知る作家は、その一つひとつを精確に読み取りながら、素材の奥に潜む力を形へと導いていきます。
古瀬戸の陶磁器に根ざした深い理解と敬意は、彼の表現の出発点です。
しかし、その視線は過去の継承にとどまらず、素材の本質を未来へと開くように、伝統と現代のあいだを軽やかに往復します。その思考の核にあるのが、本展のテーマでもある“塩梅(ANBAI)”という概念です。
本展の中心となるダルマ作品は、偶像としての物語性から意図的に距離を置き、純粋な造形としての“存在の濃度”を提示します。内部に中空を抱えたフォルムは、重さと軽さ、静と動の両極を内包し、表面に生じる釉の溜まりや焦げは、素材が自ら呼吸しているかのような生命感を帯びています。視線や輪郭といった人形的要素は最小限に抑えられ、象徴と抽象の境界で成立する希有なバランスを生み出しています。そこには瀬戸の土と火がもたらす成熟した質感と、作家の緻密な感性が交差する場が広がります。
素材、歴史、そして現代。
それらが一点で交わりながら、なお開かれ続ける場所としての「塩梅」。
穴山大輔の探求が示す、陶芸の新たな地平をぜひご高覧ください。
「達磨も器と同じ感覚でつくる僕にとって、大切なのは素材です。
その素材をどう活かすか、良い塩梅はどこか。。。
土の触り方、道具の選び方、釉薬の掛け方。焼き方。仕上げ方。
そのわずかな違いで、作品の表情はまったく変わっていく。
大好きな古瀬戸の陶磁器も、まさにその塩梅の加減が絶妙で、いつ見ても心を掴まれます。
アートや工芸、陶芸の境界が広がり重なり続ける今、
僕は僕らしい“塩梅”で立ち向かい、
いつか憧れ続けてきた古陶磁の舞台で、自分の作品を並べたい。」
- 穴山 大輔








