
ダニエル・デイヴィッド・フリーマン
Mankind is Crazy
i GALLERY OSAKAは、東京・幡ヶ谷を拠点とするgallery communeとの共同企画として、ロンドンを拠点に活動するアーティスト、Daniel David Freeman(DDF)による個展「Mankind is Crazy」を開催します。
今回の展覧会は、i GALLERY OSAKAからgallery communeへ、新たな企画について相談したことをきっかけに始まりました。アート、出版、ファッション、音楽といった異なる文化を横断しながら、独自の視点で国内外の表現を紹介してきた彼らの活動に私たちは以前から注目しており、その対話のなかで、communeからDDFの個展が提案されました。DDFは私たちにとっても以前から関心を寄せていたアーティストであり、双方の視点が自然に重なったことから、本展の実現へとつながりました。
DDFの実践は、ペインティング、ドローイング、スクリーンプリント、コラージュをはじめ、グラフィックやファッションなど、異なる領域を横断しながら展開されています。私たちがDDFに惹かれたのは、その多様性そのものではなく、それぞれを明確に区別することなく、自身を取り巻く視覚文化の一部として等価に扱う姿勢でした。
私たちは日々、膨大な数のイメージを目にしています。記憶に残るものもあれば、出自さえ思い出せないまま蓄積されていくものもあります。DDFの作品では、そうした既知のイメージや断片が引用され、反復され、異なるレイヤーのなかで衝突しながら、もともとの意味や文脈から少しずつ離れていきます。
そこに現れるのは、ひとつの完成されたイメージというよりも、イメージが別のイメージと出会い、意味を変え、新たな視覚言語へと組み替えられていく過程そのものです。制作の痕跡を消すのではなく、その蓄積を作品の表面に残していくDDFの方法には、現代において私たちがイメージを受け取り、記憶し、再解釈していく感覚とも重なるものがあります。
「Mankind is Crazy」は、2026年3月に東京で開催された「Graphic Detail」に続く展覧会です。前展の作品群を再構成するとともに、新作を加え、スケールやテクスチャーへの新たな試みを取り込みながら、i GALLERY OSAKAの空間に合わせて構成されます。
一度目にしたイメージは、どこまで同じイメージであり続けるのか。
引用され、重ねられ、異なる文脈へと置かれることで、その意味や記憶は絶えず変化していきます。本展では、DDFが蓄積し、更新し続けてきた視覚言語を通して、イメージを見るという行為そのものをあらためて捉えます。
DATES
2026年10月3日(土) - 26日(月)
*火曜日閉廊
NO OPENING RECEPTION
オープニングレセプションはございません
LOCATION
i GALLERY OSAKA
〒542-0081
大阪府大阪市中央区南船場3丁目8-14
ACN心斎橋Garden1F
ARTIST
ダニエル・デイヴィッド・フリーマン
「この展示はポストヒューマンの進化についてのアイデアを集めたものです。「存在」はその結果と構造において、生物的、有機的、そしてデジタル的で物質的なものの混合体です。存在は人ではなく、むしろ人が最終的に行き着くかもしれない姿です。作品の物質性もまたこのことを理解する上で役立ちます。それぞれの作品は以前に使用した作品とアイデアからなる多数のレイヤーから生まれています。時に表面上は混沌としていますが、その実践は物質性へのミニマリズム的なアプローチを通じて均衡を生み出そうとする要求を反映しています。古い作品をレイヤリングして新たな表面として再利用することで、アートの制作が、自らが残していくものについていかなる配慮をし得るかを示すことができます。
また、レイヤリングは私自身の発展を視覚化する役割も果たしています。以前のイメージが直接の影響を及ぼしているのはコンセプトとしてだけではなく、新しい作品の構成にも見て取ることができます。それらのイメージは親しみやすいグラフィックです。これらは私の絵画制作に影響を与えたものを示していますが、レイヤリングというプロセスのおかげでアート制作の外側からのアイデアについても語ることができます。
この展示ではプロジェクトの2つの段階が示されます。つまり、下層がまだはっきりとしているイメージと、背景にオーバーペインティングがなされた新しい作品です。これらの層は下から依然として見て取ることができますが、イメージそのものが前面に出て自己表現するようになっています。オーバーペインティングによって作品の中に絶滅が生まれます。進化は一時停止し、そして再始動しますが、以前の姿の痕跡はまだかすかに、背景の中に残されています。
これは第一に版画の実験です。それぞれのイメージはシルクスクリーンを通して表面に現れますが、私はこれをどちらかといえば絵画とみなしています。それぞれのイメージはこのコラージュのプロセスを通じて固有のもの、私独自のものになります。そのイメージが何度か再生成されたものだとしても。そうでなければ、それらは単一のものとして「エディション番号なし」で存在することとなり、スクリーンはただ表面に塗料を乗せるための手段となってしまいます。
この物質性によって作品は成り立っています。付け足されるたびに紙は変形し、以前のイメージは幽霊のように作品にとどまっています。ぜひ壁に展示された作品をご覧ください。」
- ダニエル・デイヴィッド・フリーマン
「Daniel David Freemanの作品に惹かれたのは、彼がとにかく好奇心に溢れたアーティストだからです。さまざまな手法を自由に行き来し、その時々の興味に応じてアウトプットも大きく変化していく。その幅の広さと、次に何が出てくるかわからない面白さに魅力を感じました。
そして、何かを試すときの思い切りの良さも、彼の作品を特徴づけているように思います。既存のスタイルにとらわれず、興味の赴くままに新しい表現へ踏み込んでいく。その姿勢を含めてDDFの作品を紹介したいと思い、今回の展示を企画しました。」
- gallery commune - commune Press
Daniel David Freeman | ダニエル・デイヴィッド・フリーマン
ロンドンを拠点に活動するアーティスト。実験的なプリント制作とファッションデザインを得意とする。サブカルチャー、アウトサイダーアート、クラフトアート、タトゥーカルチャーのカウンター的側面に影響を受け、絵画、インスタレーション、映像、アニメーション、限定アパレルなど、多岐にわたる作品を制作。Simone RochaやEDWIN Europeなど、ファッションブランドへのビジュアル提供も行っている。
Instagram: @danieldavidfreeman
Homepage: Link

gallery commune - commune Press
2009年 下北沢で設立。現在は東京 幡ヶ谷でギャラリー、ショップ及び、出版レーベル commune Pressを運営。また各国のArt Book Fairへの出展、国内外の展示キュレーション、アーティストマネージメントを手掛ける。
Instagram: @ccommunee
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